枚方市 新庁舎完成は最短2035年度に、市役所の位置変更案提出へ
大阪
「枚方市駅周辺再整備の取り組みについて」を議題とした枚方市の全員協議会が9月29日に開かれ、同事業の②、④、⑤街区のそれぞれの取り組み状況と今後のスケジュールに加え、新庁舎整備に向けた今後の取り組みについて市駅周辺まち活性化部の山中信之部長が説明した。土地区画整理事業を予定している⑤街区に整備される新庁舎の完成は最短で2035年度になる見通しだ。9月議会では市役所の位置に関する条例改正を提案する予定で、可決された場合のスケジュールとなる。
⑤街区に計画している新庁舎は35年度の完成・オープンを目指す。現庁舎が位置し、民間活力導入エリアなどとして計画している④街区は41年度、市街地再開発事業が計画されている②街区は41年度までの完成を見込んでいる。
④街区と⑤街区は、土地区画整理事業による整備を計画。一体的に進めるとしていたが、⑤街区の早期事業化が求められていることから先行して整備することとし、26年度にも土地区画整理事業の都市計画決定、27年度に事業認可、仮換地指定などを経て、最短で35年度の完成となる。
④街区では事業区域の一部を縮小し、②街区のまちづくりと事業実施時期などを調整することとした。みどりの大空間、民間活力導入エリア、道路計画などについて再検討し、計画の熟度を高める。一部縮小については、地権者との合意形成によって決定した。
枚方市駅南口駅前広場やサンプラザ1号館などを対象エリアとする②街区では、市を含む地権者によって構成する「枚方市駅南地区まちづくり協議会」で、市街地再開発事業の実現に向けて市の再整備方針を踏まえた建物の位置やコンセプトの検討を進めている。同街区では25年度末にも再開発事業に向けた準備組合を設立し、30年度までに都市計画決定、事業認可を受け、36~41年度の完成を見込んでいる。
山中部長は②街区の駅前広場の今後の進め方について、「現在検討を進めている整備案を基に、関係機関などと協議した上で修正などを加えた内容を本年度の委託期間中に予備設計の成果としてまとめる。26年度以降には、交通量調査や予備設計の修正を行い、都市計画決定、事業認可の手続きを進め、事業に着手する」と説明した。
市は9月補正予算に④⑤街区に関連する調査設計等事業費と新庁舎整備基本計画策定支援業務の委託料を提案し、予算が可決され次第、入札手続きを開始する。