名古屋市 名城公園内にグリーンインフラ啓発スポットを開設

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 名古屋市北区のIGアリーナがある名城公園内に、グリーンインフラ啓発スポットが完成。10月1日に供用を開始した。雨庭をはじめ、生物多様性緑化、保水性舗装が採用されている。  2031年の名城公園100周年に向けた再整備を進める中、啓発スポットは自然環境が有する多様な機能を積極的に活用して、効果を得るグリーンインフラの取り組みを広く知ってもらうため、大津通沿いのtonarino南側にスポットを設けた。雨水を一時的に貯留し、ゆっくりと地中に浸透させる雨庭は、ヒートアイランド現象や都市型水害、河川などの水質悪化の抑制などを目的としたグリーンインフラの一つとして注目されている。名古屋市はこの他、護国神社前の植栽帯を使って道路での雨庭試験整備を行う。  生物多様性緑化では、啓発スポットにアカマツ、イロハモミジ、ヤマハギ、ベニシダ、ワレモコウ、ナガバジャノヒゲ、ツワブキと、名古屋に自生する草花や樹木を中心に植えた。さまざまな生きものがすみかや餌場として利用する環境を整えることで、生態系のバランスが保たれる他、地域の魅力向上にもつながる。