川崎市 多摩川水系排水樋管 ポンプゲート建設工事を荏原実業に
神奈川
川崎市上下水道局は、多摩川水系排水樋管ゲート建設機械その2工事とその3工事の総合評価一般競争入札(特別簡易型)を行い、荏原実業神奈川支社(川崎市川崎区)を落札者に決定した。落札金額は、それぞれ10億1100万円と8億8200万円(税抜き)。履行期限はともに2028年3月15日まで。
多摩川には雨水を排出する山王・宮内・諏訪・二子・宇奈根排水樋管がある。19年の令和元年東日本台風では、増水した河川の水が樋管内に逆流して約110㌶の浸水被害が発生した。これを受け、水位が上昇した場合の逆流防止と雨水の排水が可能なポンプゲートを整備する。
その2工事で宮内・諏訪排水樋管、その3工事で二子・宇奈根排水樋管にポンプゲートを設置。既存のゲートは補助ゲートと して残し、ステンレス製ローラーゲートと水中横軸斜流ポンプを設ける。
宮内・諏訪排水樋管では、ポンプゲートの設置後でも東日本台風降雨量・河川水位などの条件下で浸水被害を完全に防止できない。そのため、貯留管やバイパス管などの整備を検討している。