静岡県 県立高校の在り方地域協議会

静岡

第3回地域協議会

 静岡県教育委員会は9月29日、「第3回県立高等学校の在り方に係る地域協議会(志榛地区)」を島田市内で開き=写真、今後の県立高校の在り方に関する論点として、人材育成や学びのイメージなどについて意見交換した。  論点は、魅力ある公立高校を展開していくために、①志榛地区でどのような人物を育成したいか②「①」を踏まえて同地区の公立高校に必要な学びとはどのようなものか―の2点。  ①では、失敗を恐れず何でもチャレンジしていく若者、将来の夢や希望を持ち前を向いて生きていく人、社会とのつながりを持てる人間、自己主張のできる人材、地元の市町をこのようにしたいと言える人材―を第1・2回協議会の意見としてまとめており、これらについて意見を交わした。  同地区では公立志向が強く、高校・大学・専門学校卒業後の進路について、高校生の34%が志榛地区やその周辺で働きたいというアンケート結果もあり、②については、地域づくりと連携させるような、実学とも合わせて多様な学びの提供などの意見があった。  同協議会は、教育を取り巻く状況変化や課題などを踏まえ、志太榛原地区の県立高校の在り方について改めて検討するもの。今後、12月に第4回協議会、2026年3月に第5回協議会を開き、具現化のための方策を示す「志榛地域<県立高校>グランドデザイン」を25年度内に策定したい考え。今回の協議会では、拙速にグランドデザインをまとめなくても良いのではという声もあったが、校舎の耐用年数の関係から、老朽化対策(建て替えなど)を決定する時期が迫っている状況にもある。