25年度に事業認可 東急大井町線・戸越公園駅付近連続立体交差

東京

東急大井町線・戸越公園駅付近 連続立体交差事業の事業範囲

 東京都は東急大井町線・戸越公園駅付近の連続立体交差事業で2025年度に事業認可を受け、事業着手することを明らかにした。延長約0・9㌔で鉄道を高架化する事業で、総事業費は約427億円。10月2日の都議会本会議で自民党の渋谷のぶゆき氏(北多摩第四)の一般質問に、花井徹夫建設局長が答弁した。  東急大井町線・戸越公園駅付近の連続立体交差事業は同駅を中心とした品川区豊町2丁目~戸越6丁目の約0・9㌔区間で鉄道を高架化するもの。補助第29号線上にある戸越公園1号踏切など6カ所の踏切を除却して、交通渋滞の解消や道路と鉄道の安全性の向上などにつなげる。併せて総延長320㍍の側道(幅員6㍍)を整備する。  東急設計(目黒区)が駅舎部分、パシフィックコンサルタンツ(千代田区)が駅を除く高架橋部の詳細設計を手掛けた。  16年3月に鉄道立体交差事業の事業候補区間に位置付け、21年4月の着工準備採択を経て、23年10月に都市計画決定した。都市計画案を都市計画審議会に付議した23年9月時点で25年度の事業認可を予定していた。国との詳細設計協議の収束が見えてきたため、予定通り25年度中に事業認可を受ける見通しが立った。  7月14日に開いた事業評価委員会では、約240億円と見積もっていた総事業費について、その後の物価高騰や工法の詳細な検討などを踏まえて約427億円に増額したと説明している。また、事業期間は25~35年度の11年間となる見通し。