小田原市 川端跨線橋を耐震補強 寺横跨線橋を撤去へ

神奈川

耐震補強を検討する川端跨線橋

 小田原市はJR御殿場線に架かる2橋の跨線橋について、川端跨線橋は耐震補強を行い、寺横跨線橋は撤去する方針を決めた。本年度は周辺道路整備について関係者との調整を進める。26年度に川端跨線橋の耐震補強に向けた検討に着手、併せて周辺道路の整備に向け基礎調査などを実施する。27年度以降に耐震補強工事や道路の整備工事に着手する。  耐震補強を行う川端跨線橋は、市道4389号線のアーチ橋。橋長は196㍍、幅員4・3㍍の9径間。上部工はRCT桁や鋼I桁、鋼アーチ橋など。  撤去する寺横跨線橋は市道4393号線、田島地内にある。橋長は236・8㍍、幅員4・7㍍の13径間。上部工は、RCT桁や鋼I桁、RC中空床板橋など。  国府津車両センターの南北に架かる両橋は1973年に架橋した。架橋から約50年が経過し、老朽化によるコンクリート片の落下や防護柵の腐食などが発生、早期に対策が必要な状況となっている。  同市は寺横跨線橋が高架下に停車する電車数が多く維持管理リスクが高いこと、修繕費用が川端跨線橋に比べ大幅に高額となることなどを踏まえ、寺横跨線橋を撤去し川端跨線橋を耐震補強することにした。寺横跨線橋撤去後は、アクセス機能を向上させるため周辺道路を整備する方針。