高松市 旧高松市民病院解体の方向性を12月以降にまとめる

四国

閉院後約8年が経過し、景観不全など新たな課題がある旧高松市立病院

【高松】高松市は、旧高松市民病院解体工事の方向性について、12月まで行われる土壌汚染状況調査の結果を基にまとめる方針だ。跡地活用は建物の解体と並行して検討する。9月議会定例会で大浦真由美氏(自民党)の一般質問に対して、森谷信雄病院局長が答えた。  旧高松市民病院の機能は、2018年10月に開院したみんなの病院に統合された。19、21年にサウンディング型市場調査を行い民間業者から利活用の意見を募った。いずれも「高松市が建物を解体し、跡地の有効活用を検討する」と結果が出た。  23年度の3月議会で解体の方針が決定。24年度に残置物調査は完了しており、現在は東洋技研高松営業所(高松市)が12月までの期限で土壌汚染状況調査を進めている。  所在地は高松市宮脇町2ノ36ノ1で、敷地面積は2万1982平方㍍。敷地内には、鉄筋コンクリート造地下1階地上12階建ての本館の他、東、西、南、北館など複数の建物がある。全施設の延べ床面積の合計は2万1982平方㍍。  大浦氏は、閉院して約8年を迎える旧高松市民病院が解体されないまま残る状況に関して、老朽化による景観不全や防犯上の課題などを指摘。市民に対して、解体工事に向けたスケジュールや利活用の考え方が伝わっていない現状を伝え、市に対して具体的な説明を求めた。