下田土木 松崎町で砂防堰堤が完成
静岡
住民に対し砂防事業への理解求めた
静岡県下田土木事務所は10月2日、松崎町雲見地区砂防堰堤の完成見学会を開催し、施工者や地域住民らと完成を祝った。2022年8月に発生した土石流災害を受けて、整備した2カ所の砂防堰堤(上の沢川、雲見川右支川)の概要を説明。砂防事業への理解を求めた他、土砂災害への備えについて啓発した。
当日は菅沼忠嗣下田土木事務所長ら職員をはじめ、深澤準弥松崎町長、雲見地区の地域住民、施工者など約30人が集まり、完成した砂防堰堤を見学した。
菅沼所長は完成を喜ぶとともに「住民の皆さんには協力していただき、大変感謝している。今回の見学会で、土砂災害やその対策に向けてどのような整備をしているのか知ってほしい」と参加者に声をかけた。
深澤町長は「災害時をはじめ、建設業者の力がなければ完成しなかったもの。地域の安全を担保していただいているため、こちらもさらなる安全のため、国や県に引き続き要望していく」と整備への重要性を説いた。
整備に携わった企業は次の通り。
▽緊急土砂撤去―恵比寿建設(南伊豆町、山田吉憲社長)▽上の沢川砂防堰堤測量、地質調査、設計―静岡コンサルタント(三島市、二村繁靖社長)▽上の沢川砂防堰堤工事―西伊豆貨物自動車(松崎町、北澤和彦社長)▽雲見川右支川砂防堰堤地質調査―ジーベック(静岡市葵区、松浦好樹社長)▽雲見川右支川砂防堰堤設計―ウインディーネットワーク(下田市、杉本憲一社長)
