投資的経費は51億と試算 高松市の26年度当初予算編成方針

四国
【高松】高松市は、2026年度の当初予算編成方針を公開した。歳出項目の試算では、投資的経費(普通建設事業費)は51億3200万円となった。25年度の当初予算と比較して16億1900万円増額する。  一方、25~26年度の財政収支見通しによると、26年度の一般会計は約88億円の財源不足が見込まれている。  投資的経費に対しても「事業の必要性、投資効果、後年度の財政負担等を考慮し、優先順位の高いものから事業を選別・選択の上、見積もること」としている。高松市公共工事コスト適正化指針などを踏まえ、品質の確保と施設の長寿命化に留意し、効果的なコスト削減を図る。  投資的経費のコスト削減の主な考え方として、建設工事は計画・設計の段階から類似施設と比較して過剰な仕様を避け、工法や工期を見直す。  設計業務は専門的な案件を除いて内部での対応も視野に入れる。また、各工事で建設後の維持管理・補修を効率的に行うため民間委託による管理方式も検討する。  歳入に関しては、土地開発公社保有分を含む未利用地の売却を目指す。統廃合や移転集約などに伴う公共施設の跡地について、建設年度を考慮した施設と土地の売却を財源確保に向けた手段の一つに挙げている。  投資的経費の予算要求は11月下旬、財政局長査定は26年1月上旬から中旬に行う。  26年度一般会計の総額は、1223億6900万円と試算されている。