みちびきCLAS対応ドローンによる能登半島沖での地形測量を実施

四国

検証の様子

 コア(東京都世田谷区)は、国土交通省国土技術政策総合研究所の2024年度発注業務「リモートセンシング技術による定量的な変位把握と施設の利用可否判断に関する調査業務(受注者:パシフィックコンサルタンツ)」の再委託先として、石川県能登半島諸港で災害時の被災構造物の状態確認を想定したみちびき(衛星測位システム)対応ドローンを活用した検証を実施した。  検証では、石川県能登半島の諸港を測定対象とし、CLAS(センチメータ級測位補強サービス)を利用した2種類のドローン構成とネットワークRTKを利用した1種類のドローン構成を用いて、それらの撮影写真から生成した3D地形データの位置精度を比較した。この他、CLASを利用したドローンがネットワークRTKを利用したドローンに対して、どの程度の点群位置精度を有しているか検証した。  検証の結果、みちびきを利用することで、衛星単独で高精細な3Dデータを作成できることを確認した。能登半島地震ではネットワークの完全復旧までに3カ月を要したように、災害直後はネットワークが不安定になることが予測される。被災地施設を迅速に調査するリモートセンシング技術の一つとして、ネットワーク不要で高精度な地形測量可能なCLAS対応ドローンが利用可能であることが確認できたという。