瑞浪駅北に複合公共施設 CCCなどと基本契約締結

中部

プロポーザル審査時に事業者が提案した外観パース(提供/瑞浪市)

 瑞浪市は、図書館など総合文化センターの機能を一部集約し、新たな機能を追加した施設を整備する「瑞浪駅北地区複合公共施設」について、設計と運営を担う事業者グループと基本契約を結んだ。カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC、横浜市西区)とライフ・クリーンサービス(茨城県潮来市)による共同企業体が運営・維持管理を行い、梓設計中部支社(名古屋市中区)が設計・工事監理を担当する。設計完了後、市が工事を発注する。  今回の契約は、運営・維持管理事業者が利用者目線で設計企業へ意図伝達を行えるようにすることで、細部までこだわった施設づくりを進めることが狙い。事業期間は25年9月30日〜39年3月31日までの13年6カ月で、設計業務は26年12月まで、工事監理業務は28年11月までを予定している。契約額は23億7865万0175円(工事費を除く)。  建設工事は27年度に着手する予定。予定工事費は32億8000万円。29年3月の開館を目指している。  施設は延べ床面積3200平方㍍程度で、瑞浪駅の北側に建設する。プロポーザル審査時の提案書によると、施設コンセプトは「市民や東濃地域のサードプレイス」。図書や情報提供、集会・交流、滞在サロンなどの機能を備え、市民が集い、瑞浪の魅力を再発見できる「もうひとつの家」のような空間を目指すとした。  館内には閲覧・学習コーナーや多目的ルーム、オープンラウンジを設け、利用者が目的に合わせて自由に過ごせる場を提供。イベントがない日も一般開放するなど、柔軟な運営を想定している。また、瑞浪の自然や文化、産業に触れられる展示スペースを設け、郷土への愛着を育む場とする。