高輪ビルマンション建替組合 延べ1・2万㎡、26年11月着工へ
東京
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【港】高輪ビルマンション建替組合(港区)は同ビル建替工事に、2026年11月下旬から着手する。施工者は未定。32年2月下旬の完成を目指す。権利変換を用いて地上権マンションと隣地を共同化し所有権マンションに建て替えるスキームを用いた事業で、現在40戸の戸数は115戸の大規模複合ビルに生まれ変わる予定だ。
1967年完成の既存建物は40戸のマンションと事務所、店舗で構成。老朽化による漏水や耐震性不足から修繕・建て替えの両面から検討を進めた結果、24年2月に建て替えの決議を可決した。新たな建物の計画規模は鉄筋コンクリート造地下1階地上18階建て延べ1万2500平方㍍。3~18階に共同住宅115戸、1階に店舗を配置。基礎は杭基礎を採用。
南側隣地の高松くすのき公園が災害時の地域集合場所に指定されていることから、マンホールトイレや防災倉庫などを設置して災害に強いまちづくりに寄与する。敷地内に緑地を整備する他、歩道が狭くなる部分はポケット広場を整備する。
建設地は港区高輪1ノ701ノ10他で、東京メトロ南北線の白金高輪駅から徒歩3分に立地する。敷地面積は1772平方㍍。複雑な権利関係を整理する建て替え事業としてのスキーム(地上権マンションの隣地を取り込んで所有権マンションに建て替える取り組み)や合意形成上の工夫が評価され、国土交通省の24年度「マンションストック長寿命化等モデル事業」に採択されている。
設計は東急設計コンサルタント(目黒区)が担当。
事業協力者として日鉄興和不動産(港区)と首 都圏不燃建築公社(港区)が参画している。
