高知県産業振興センター ぢばさんセンターのあり方検討会を開く
四国
ぢ ばさんセンター大ホール
高知県産業振興センターは、老朽化が進む高知ぢばさんセンターの将来のあり方を考え
る「第2回ぢばさんセンター大ホール等あり方検討会」を開いた。大ホール等の存続または廃止の方向性について、高知県が整備を検討している新県民体育館の整備内
容を踏まえて判断することを確認した。
検討会では、今後の収支見込や県民体育館の検討状況、必要な施設の改修などについて
説明。県が新県民体育館にメインアリーナやサブアリーナを整備する方針を示しており、
大ホールの機能と重複することが想定されている。これに対して委員からは、「この規模の
自治体で大きなホールを併存させることが現実的か検討しなければならない」などの意見
があった。
1986年に建設された同センターは、大ホール(収容人数5000人)と研修棟、関
係団体が入る事務所棟の3棟で構成。規模は大ホールが鉄筋コンクリート造2階建て延べ
4610平方㍍。研修棟が鉄筋コンクリート造2階建て延べ734平方㍍。事務所棟が鉄
筋コンクリート造5階建て延べ2522平方㍍。屋外駐車場は2カ所で、第1駐車場(1
37台)、第3駐車場(400台)がある。
老朽化により施設に不具合が生じてきたことから、どのような工事が必要なのか将来の
財政負担などを協議するため、22年度に中長期保全計画を策定。耐用年数は60年で、長
寿命化工事により80年に延ばす場合、大ホール、研修棟、事務所棟の改修には、建設資
材の高騰などを踏まえ計画策定時の工事費を現時点に置換えた場合の工事費を約8億56
00万円と試算。そのうち大ホールは約5億円としている。
今後、高知県が検討する県民体育館の再整備の方向性を踏まえ、11月下旬から12月初
旬に予定する同会で方向性を検討する。
