善通寺市 小学校再編 西中跡地を活用へ

四国
【善通寺】善通寺市は、市内の小中学校や幼稚園・保育所の再編を検討しており、小学校について西中学校の跡地を活用する2校案と3校案の具体的な再編案を示した。現在進めている善通寺市学校再編整備検討委員会(片山昭彦会長)では、示された案のメリット・デメリットを議論した。  善通寺市学校のあり方検討委員会が2024年3月に作成した提言書では、2~3校にすることが望ましいとの見解を示している。市は意見を踏まえ、1クラス35人を前提とした2校案や3校案の複数案を提示した。いずれの案も、統合予定の西中学校跡地を設置予定地として活用することを見込んでいる。  委員からは、2校案のメリットについて、50年時点でも複数クラスを維持できることや、建設コストを抑えられる点を挙げた。一方で、校区が広域化し徒歩通学が困難な児童が増えるとの課題が指摘された。  3校案では、児童の通学の負担を軽減できることを重視。しかし、40年以降に1クラスになる学年が出る可能性や、建設コストの増加などを課題としている。  最終的に、1学年1クラスになる事態を避けるべきとの意見が多くを占め、それを踏まえて今後も引き続き議論していく。  また、委員会では、中学校再編に関するアンケート調査について検討し、児童や生徒、保護者、教職員を対象に実施する方針を示した。