京浜島でグリーン水素製造拠点が稼働
東京
グリーン水素製造拠点を視察する小池知事
東京都が大田区京浜島に整備した大規模なグリーン水素製造拠点「京浜島グリーン水素製造所」が10月23日に稼働を始めた。開所式であいさつに立った小池百合子知事は「テクノロジーとアイデアをフル活用して、脱炭素とエネルギーの安定供給を両立させる都市モデルを創出する。その切り札がグリーン水素。持続可能な世界に誇る水素社会東京の実現に向けて取り組みを加速させる」と決意を述べた。
整備場所は大田区京浜島3ノ5ノ1の都有地2255平方㍍。1時間当たり120立方㍍の水素を生成できる水電解装置を3基設置する。
このうち1基目の水電解装置が完成し、グリーン水素の製造体制が整った。容積を200分の1に圧縮し、容器に充填(じゅうてん)して車両で需要家に届ける。東京ビッグサイトや森ケ崎水再生センターでの利用を想定している。
残る2基の水電解装置は27年度までに設置する予定だ。
グリーン水素は太陽光などの再生可能エネルギーで発電した電力を使って製造する。京浜島グリーン水素製造所では敷地内の太陽光発電設備と山梨県の県営水力発電所で発電した電力を使用する。
