東三河建設 新豊川橋設計進む

中部

早期開通が望まれる東三河環状線石巻本町・当古工区の現況(豊川市側からの眺望)

 愛知県東三河建設事務所は、主要地方道東三河環状線(石巻本町・当古工区)バイパス整備を進めている。このうち新豊川橋(仮称)の詳細設計、関連する箇所の予備修正設計を2026年度にまとめる。並行して実施している用地買収が完了次第、早期に着工する見込みだ。  新豊川橋の規模は、橋長約360㍍、幅員26㍍の4径間連続鋼床版箱桁橋。橋台は逆T式橋台。基礎は場所打ち杭で、A1が杭径1800㍉、A2が杭径2000㍉。橋脚は張出し小判中式橋脚。P1、P2がケーソン基礎、P3が場所打ち杭基礎で、杭径1800㍉となっている。  今回の設計では、施工計画を詰めていくとともに、豊橋側(A1橋台側)で道路予備修正設計を行う。修正設計の延長は約370㍍。業務は大日本ダイヤコンサルタント中部支社(名古屋市西区)が担当。履行期間は26年9月2日まで。落札額は7295万円(税抜き)だった。  主要地方道東三河環状線は、東名高速道路豊川インターチェンジ、国道1号、国道151号などを結ぶ重要な路線。第2次緊急輸送道路の計画路線にも位置づけられており、防災上の重要度も高い。  このうち、新豊川橋を架ける石巻本町・当古工区の延長は2400㍍、幅員が30㍍。豊橋市石巻本町の西下地の「玉川小学校南」交差点から、豊川市当古町に位置する豊橋一宮線との交差点までを結ぶ。  22年度の事業再評価時には、事業費として72億円と概算。内訳は工事費が51億2000万円、用補費が16億6000万円、その他4億2000万円となっている。計画期間は27年度までとなっているものの、用地取得などに時間を要していることから期間延長が見込まれる。