愛知県警察 中部空港署を常滑警察署に統合へ

中部
 愛知県警察本部は、常滑市の空港島を管轄する「中部空港署」について、2030年度以降に移転新築する計画の「常滑警察署」に統合することを公表した。統合により、中部空港署は廃止することになる。常滑署移転計画が、調査段階であるため、完成後の移転は最短で30年度以降と見込んでいる。また、中部空港署の跡地利用として警察関連施設の建設を移転事業と並行して進める考えも示した。  現行の常滑署は署員90人、中部空港署は署員100人で、統合による合理化とともに、機能強化を図る。ただし、人員や組織などは今後検討し、それに合わせて常滑署の施設規模を詰めていくことになる。  中部空港署は、常滑市セントレア3丁目ノ3に05年に設置されたが、以後、不同沈下(北東方向への沈下)により、壁や給水管の破損や庁舎の傾きなどが確認された。原因は不明。これを受け、中部国際空港第2ターミナル内の空きスペースに一時移転することを24年2月に公表し、改修後の25年3月に移転した。中部空港警察署は、鉄筋コンクリート造4階建て延べ3435平方㍍。敷地面積は3100平方㍍。また、現在、中部空港内のターミナル前にある交番については、アクセスプラザの方へ移転する計画。  県有地である中部空港署跡地については、既設の解体・撤去後、警察力を維持できるような何らかの警察施設を建設する方向で検討を進めている。スケジュール的には、常滑署の移転完成に合わせる形で整備を進める意向で、今後、具体化を図る考えだ。