西日暮里駅前再開発 延べ16万平方㍍の再開発ビルを建設

東京

再開発ビルのイメージパース(西日暮里駅前地区市街地再開発組合より)

 【荒川】西日暮里駅前地区市街地再開発組合は、延べ面積約16万4150平方㍍の再開発ビルを建設するため、2026年中に特定業務代行者を決定する。同年12月に権利変換計画の認可を得て、27年度に解体工事を開始し、28年度に建設に着手、31年度の竣工を目指す。総事業費は約1342億円を見込んでいる。  本事業では、施行地区約2・3㌶に住宅棟と商業棟の2棟を整備。敷地北側に住宅棟、敷地南側に商業棟を配置。その他、駅とビルをつなぐ歩行者デッキを設置する。  住宅棟の規模は鉄筋コンクリート造地下3階地上46階建て延べ約9万4000平方㍍で高さ約170㍍。地下に駐輪場や駐車場を配置、1~6階と10階に商業施設、10~46階に979戸の住宅を設ける。  商業棟の規模は鉄骨造・鉄骨鉄筋コンクリート造地下3階地上10階建て延べ約4万5000平方㍍。1~6階に商業施設、7階に文化交流施設、8~9階に大規模ホールや展示スペース、10階には屋上庭園とカフェを確保する。  参加組合員には東急不動産(渋谷区)が参画している。コンサルタントは都市設計連合(港区)、基本設計は梓設計(大田区)が担当している。    区は文化交流施設を整備  荒川区が整備する文化交流施設には、図書や休憩、テレワークのスペースを設置することで、駅前の立地特性を生かしたにぎわい空間を確保する。また、タクシー乗り場として約1800平方㍍規模の交通広場を整備。加えて、敷地の北側と西側に幅員12㍍の区道を整備。車道6㍍、歩道3㍍、自転車専用道3㍍の幅員とする計画だ。