伊東市 棚上げされた伊東マンダリンホテルの跡地 進展の道筋は

静岡

現在は駐車場として利用されている

「THE跡地 東部編⑤」   田久保真紀氏が伊東市長に当選後、新図書館の建設計画が中止となったことが地域住民のみならず世間も関心を寄せた。ただ、今後の利活用方針について結論が「棚上げ」されている案件は、現図書館だけではない。伊東市が購入した「伊東マンダリン岡本ホテル」の跡地(桜木町2ノ9ノ5)についても、「どのように活用していくかの方向性」が白紙のままだ。  管轄する生涯学習課よると、2015年に市が2億0500万円で購入した。南伊東エリアに位置し、面積が4012平方㍍。当初から図書館や文化ホールなど、相応の規模を有する公共施設の建設を想定した上で購入したが、10年たった今でも整備に進展はない。  すでに建物は解体されており、現在は駐車場として供用されている。付近には健康福祉センターや伊東郵便局、1㌔圏内には伊東市民病院があるなど利便性の高い立地にある。  一方で、伊東大川が近くを流れるため、市の洪水ハザードマップでは3~5㍍の浸水が想定されている。施設を建設する際には、浸水リスクなどに対応し、安全性に配慮した配置計画などが求められる。  きょう31日に田久保市長の失職が決定し、年内にも実施が予定されている伊東市長選。「次の市長」が市の遊休資産に対し、どのような活用の青写真を描くのか、その判断が注目される。