徳島県の津波浸水想定 最高水位は宍喰漁港中央部
四国
徳島県は9月に津波浸水想定を公表、現在も周知および啓発を続けている。浸水域は2012年に策定した想定区域と比較して、特に吉野川北岸で高速道路盛土が整備されたことで、防潮堤の役割により北島町や藍住町で減少している。ただし平均満潮位の上昇や地形データで低地部分を高精度に反映したことで、浸水面積が増加した箇所がある。同データは今後、沿岸近くの市町で施策に反映される見通し。
浸水深1㌢以上の面積は、鳴門市が27・9平方㌔、松茂町が11・1平方㌔、北島町が1・9平方㌔、藍住町ゼロ。以降は徳島市40・1平方㌔、小松島市25・8平方㌔、阿南37・0平方㌔、美波町5・3平方㌔、牟岐町2・5平方㌔、海陽町7・3平方㌔。
これらの面積を合計すると158・9平方㌔。12年の徳島県の想定面積201・4平方㌔より狭く、今年3月に内閣府が公表した数値148・6平方㌔より少し広い。
県内の最高津波水位は、宍喰漁港中央部で16・3㍍と想定。他に県南部で宍喰海岸久保が15・6㍍、竹ケ島漁港が14・5㍍、日和佐港入口9・9㍍。津波影響開始時間は沿岸で海面20㌢の変動が早い場所で4分、海面1㍍の変動が早い場所では8分で発生するとみている。ただし最高津波水位の到達時間は、最も遅い沿岸が97分後になると想定しており、地震発生後はすぐに避難して沿岸に近づかないことが必要。
ここでの20㌢は海辺の人々の人命に影響の恐れのある水位変化。1㍍は堤防より陸側で標高の低い所で津波による浸水被害が発生する恐れのある変化。なお第1波より第2波、第3波の方が津波が高くなる場合がある。
この他、政府の地震調査委員会により9月に新たな知見として、南海トラフ巨大地震の今後30年以内の発生確率は今年1月1日時点で「60%~90%程度以上」と示されている。
