中部地整 新技術導入へ現場ニーズ公開 12月12日まで技術シーズ公募

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 国土交通省中部地方整備局は、建設現場の生産性向上や省人化に向けた新技術の導入を進めるため、現場ニーズ13件を公開し、この解決につながる技術シーズ(新技術の種)を公募する。公募期間は12月12日まで。マッチングが成立した技術は、実際の現場で試行を実施する。  応募技術の条件は、新技術情報提供システム(NETIS)に登録されていない技術―など。開発段階で実用化されていない技術や、建設分野以外では実用化されていても、建設分野で実用化されていない技術などを対象としている。  応募資格は、自ら技術シーズを開発し、必要な権利や能力を有する個人または民間企業。行政機関や大学法人などは、新技術を率先して開発・普及する立場として応募資格を持たないが、共同開発者として応募できるとしている。  応募された技術シーズは、ニーズに沿ったものかを審査した上で、ヒアリングを実施。有効性が期待できると判断されれば、マッチング成立として公表し、2026年度以降に現場(原則、現場ニーズを提供した事務所の現場)で試行する。  現場ニーズの詳細や公募要領などは、中部地方整備局「中部インフラDX」のホームページで公開。また、中小企業基盤整備機構のビジネスマッチングサイト「ジェグテック(J―GoodTech)」でも公募し、より幅広く技術シーズを募っている。  公募する現場ニーズは▽根固めブロック等をワンタッチで連結できる金具▽堤防の刈草を効率的に資源化できる技術▽警報音を使わず、建設機械の接近をリアルタイムに作業員に周知できる技術▽長寿命で施工が容易な防草対策技術▽日々の規制作業を省力化できる、無線型・薄型のデジタル工事看板サイネージ▽堤防除草の省人化と堤防の異常検知が可能な除草機械▽底面付きの箱型プレキャスト護岸基礎ブロック▽道路排水管内の土砂を自動で安全・効率的に撤去できる技術▽強風でもあおられにくい飛び石防護ネット▽凸凹法面でも小石の飛散を防止できる後付けの除草機械用飛散防止装置▽掘削土や発生土に混入した不純物を効率的に除去できる技術▽小規模水門工事などで活用できる簡易仮締切工法▽騒音・振動・粉じんをリアルタイムで自動監視・通知できる小型モニタリング装置―の13項目。