安城市 新庁舎で施設集約化 教育Cなど3施設が候補

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安城市役所

 安城市は第5回市庁舎整備審議会を開き、PFIなどを視野に入れた事業手法や今後の進め方について協議を行った。事業手法を検討するに当たり、既存公共施設の更新時期集中など同市の課題を踏まえ、庁舎に集約化・複合化を進める方針が事務局より示された。審議の結果、候補施設として、教育センターなど3施設を挙げる事務局案が承認された。  候補施設は、「教育センター」「あんぱ~く」「保健センター(休日夜間急病診療所)」の3施設。子育て、学校関係の手続きが同時にでき、市民の利便性・職員の業務効率が向上するとして、出席した委員から高い評価を受けた。  集約化・複合化の計画により変動する可能性があるものの、新庁舎は延べ床面積約3万2000平方㍍程度と想定。工事費は約281億円と概算している。  この他、基本方針に沿った整備の方向性では、国・他市職員の応援受け入れができるよう災害時に活用できる空間・設備の整備、高い耐震性の確保、ユニバーサルデザインに配慮した整備、十分な駐車台数を確保でき、自家用車・自転車・歩行者の動線が重ならない駐車場などの配置、多目的スペース・屋外広場整備や売店・カフェの設置、再生可能エネルギーの活用・省エネルギーに配慮した設備の導入、地域産材の活用などを盛り込んでいる。  今後は2026年9月までに基本構想を策定し、27年に基本計画をまとめる。その後は事業手法によるものの、28年に基本設計、29年に実施設計、30年から32年に建設工事、33年に供用開始する想定だ。現在の庁舎は供用開始後に解体する。基本構想策定業務は、国際開発コンサルタンツ名古屋支店(名古屋市中区)が担当している。  現施設の規模は、本庁舎が鉄骨鉄筋コンクリート造地下1階地上3階建て延べ5203平方㍍、北庁舎が鉄骨鉄筋コンクリート造地下1階地上7階建て延べ8525平方㍍、西庁舎が鉄筋コンクリート造3階建て延べ1215平方㍍、さくら庁舎が鉄筋コンクリート造2階建て延べ999平方㍍、食堂棟が鉄筋コンクリート造2階建て延べ2587平方㍍。所在地は桜町18ノ23他。