遠藤公芸氏(えんどう・きみのり=藤島組(富士市)代表取締役社長)

静岡
“富士のまちづくりを支えて70年”藤島組(富士市、遠藤公芸社長)は、11月に創業70周年を迎えた。「“個人商店型”から、チームで動き成果を挙げる“チーム型”の会社づくりを目指していく」と意気込む遠藤社長に話を聞いた。(沼津支局=佐藤巧海) ―70周年を迎えた今、思うこと 「周年を迎えられたのも、創業者である祖父や、父である会長をはじめ、顧客や協力会社、また、これまで支えてくれた社員など事業に携わってきた人々のおかげである。感謝の気持ちを伝えたい。3代目として会社を受け継いで約5年を経過したが、70年続く会社というのは“奇跡”ではなく“人の積み重ね”なのだとつくづく実感している」 -現在力を入れていることは 「周年を契機に経営理念の策定に力を入れている。次世代に会社をつなぐためにも、“誇り持って取り組める仕事”でなくてはならないと考えている。そのため、これから入職してくる人が、建設従事者として誇りを持てるような経営理念を掲げたいと思う。また業界は、各自が成果を出す“個人商店”のような働き方が見受けられる。担い手不足や資材高騰など業界は大きな危機に直面している状況下だ。これからの時代、個人がそれぞれ競い合うのではなく、チームで動き成果を挙げる“チーム型”の会社風土を醸成し、“チームで成果を出す会社”を作り上げていきたい」 ―業務や体制など社内改革について取り組んでいることは 「個人商店型からチーム型に移行するために、法人用ビジネスチャットを活用している。何気ない日常を社内で共有することで、社内情報共有のみならず、各部署の業務内容理解、またその人の意外な一面を知れる良い機会になっている。少しずつであるが、“チームで成果を出す”という考えが社内に根付き始めている。」 ―後世に続く会社を目指して 「社訓である『誠意でことを処す』『和で尊ぶ』『心、技の向上に励む』という考えのもと、周年について、過去をたたえる節目ではなく、“次世代につなぐ始まり”にしたい。先代が築き上げた土台の上に、後世に続く新しい藤島組を創り上げていく」 ―今後の意気込みについて 「地域に根ざした建設業者を目指すにあたり、“変化”に対応していかなければならない。古い考えや価値観に固執せず、常に変化する考えなどに対し、柔軟に受け入れていくことが必要だ。担い手不足、資材高騰、働き方改革など業界が抱える課題は山積みだが、一つ一つ着実に解決していき、『必要とされる仕事』から『憧れる仕事』として次世代にバトンを渡したい」 【略歴】2004年に26歳で藤島組入社し、建築・土木の現場監督をして従事。20年11月に代表取締役社長に就任。富士市出身・在中。趣味は筋肉トレーニングと映画鑑賞。最近は子供たちのスポーツ観戦に夢中。