日産 本社を970億円で売却 リースバックへ
神奈川【2025/11/11 神奈川版に掲載】
日産自動車(横浜市西区)は、本社ビルの信託受益権を970億円で売却する。譲渡先はMJI(東京都中央区)。リースバックにより本社機能は維持する方針で、引き渡し日の12月12日に期間20年の賃貸借契約を結ぶ。
所在地は横浜市西区高島1ノ1ノ1の敷地1万平方㍍。みなとみらい線の新高島駅から約200㍍、横浜駅から約500㍍の場所で、近隣には横浜三井ビルディングや横浜スカイビルといった超高層ビルがある。
建物の規模は鉄筋コンクリート一部鉄骨鉄筋コンクリート一部鉄骨造地下2階地上22階建て延べ9万1456平方㍍、高さ99㍍。竹中工務店(東京都江東区)の設計、清水建設横浜支店(横浜市中区)の施工で2009年に完成した。
帳簿価額は土地、建物を合わせて230億円。売却により739億円の譲渡益を計上した。設備の更新や業務の変革を推進するための資金として活用する予定だ。
横浜市の山中竹春市長は今回の取引を「経営再建に向けた取り組み」として理解を示し、「日産自動車には、横浜を代表するグローバル企業として今後も横浜経済をけん引することを期待する」とコメントした。
同社は24年度の純利益が6709億円の赤字となったことを受け、5月に経営再建計画を発表した。26年度までに固定費2500億円の削減(24年度比)を目指し、保有資産の最適化を進めている。7月には追浜工場(横須賀市)の車両生産を27年度末に終了することを決定。閉鎖後の敷地約54㌶の活用方法について検討中だ。
