北設ごみ処理施設 12月議会で予算要求目指す

中部

整備が検討される新城市クリーンセンター

 新城市は、北設ごみ処理施設の整備を計画しており、12月議会での予算要求に向けて準備を進めている。12月議会で予算が付けば、基本構想策定業務の業者選定を公募型プロポーザルで行う考え。2027年3月~4月までの基本構想策定を目指す。  同市は、東三河地域広域化ブロック会議がまとめた「東三河ごみ焼却施設広域化計画」に基づき、クリーンセンターの整備を検討している。整備手法ついては、9月議会で「現在地での建て替え」「現施設の再延命」のどちらかの方向性で進めていくことを報告した。このうち、建て替えになった場合には34年の稼働開始を目指している。  基本構想策定の中で、建て替えを行った場合と再延命をした場合のコスト比較などを行い、総合的に判断して方針を定める。  現在は処理方式などの検討を中日本建設コンサルタント豊橋事務所(豊橋市)の担当で進めている。  同施設の整備は長期にわたり安定的、計画的にごみ処理を行っていくため、同市と、北設広域事務組合構成町村である設楽町、東栄町、豊根村、長野県根羽村が協力して進めている。  現在、市内のごみは同市クリーンセンターで焼却処理をしているが、完成から20年以上が経過し施設の老朽化が進んでいる。一方、北設4町村のごみ処理は22年度から民間事業者に委ねている。  既存のクリーンセンターの規模は、鉄筋コンクリート造5階建て延べ3511平方㍍。処理方式は連続燃焼式(ストーカ式)。処理能力は日量30㌧×2炉の計60㌧。稼働開始年次は02年。所在地は日吉樋田56。