第67回神奈川建築コンクール 入賞18作品を発表
神奈川
神奈川県と12市は、第67回神奈川建築コンクールの入賞18作品を決定した。最優秀賞は、一般建築物部門では「Bosch Fusion Project」と「山北町立生涯スポーツセンター」、住宅部門では「本郷台の家」が受賞した。11月20日に横浜開港記念会館(横浜市中区)で表彰式を開催する。
コンクールは、神奈川の建築文化・建築技術を向上させ、魅力あるまちづくりを進めるため、県と12市(建築確認・開発許可を行っている行政庁)が主催している。2023年6月1日から25年5月31日までに工事が完了した建築物を対象に募集を行い、両部門で計50件の応募があった。
一般建築物部門の「Bosch Fusion Project」は公民連携により、横浜市が所有する敷地に都筑区民文化センターとボッ シュ(横浜市都筑区)本社・研究所を一体的に整備。双方の建物を地層をモチーフにした水平ルーバーで覆うとともに、オフィス空間には人と緑が共存した空間を取り入れるなど、周辺環境の特徴が組み込まれている。
「山北町立生涯スポーツセンター」は県産木材を活用した木造の運動施設。県産材の生産量が限られる中、木材の調達から認証、建材の活用までの仕組みづくりに取り組んだ。特徴的な屋根の架構を露出させる工夫も評価された。
住宅部門の「本郷台の家」は道路沿いに緩やかな丘陵を作り、塀を設けずに植栽を利用した。高低差を生かした連続空間となっている室内の構成も工夫が見られた。
