建設現場のクマ被害にも保険金支払い 建設共済保険

中央
 建設業福祉共済団の調べによると、建設業向け労災上乗せ保険「建設共済保険」で、2024年度にクマ被害に対する保険金支払いがあった。被害者は、現場の事前調査のために山間部に入り、クマに襲われて死亡。この被害者に対し、労災事故として保険金を支払ったという。  全国で頻発するクマ被害を巡っては、特に山間部で施工する建設業にも安全対策が求められている。クマに遭遇した際の対処方法など、クマ被害を防止するための講習会を開く公共工事の発注者や建設業団体も出てきている。  福祉共済団が24年度に保険金を支払った死亡事故では、50代の男性が見積書作成のために山間部の工事予定地を一人で調査し、社用車を離れたところでクマに襲われた。福祉共済団も、クマ被害に対する安全対策の強化を呼び掛けている。