11月18日は土木の日 SNSで土木の魅力発信
中央
11月18日は「土木の日」。土木の文字を分解すると「十一」「十八」になることと、土木学会の前身である工学会の設立日に合わせ、1987年に制定された。土木の認知度向上や魅力発信を目指し、この日に合わせた取り組みが全国で行われている。
「土木の力を全国に届けよう」とteamどぼいちが実施するのが「土木の日SNSアクション」だ。Xやインスタグラムに土木に関する写真を投稿し、「#土木の日2025」を付けて、11月18日11時18分に一斉に投稿、土木というワードをバスらせトレンド1位を目指す。昨年は惜しくも2位だっただけに「今年こそ」の思いは強い。
こうした取り組みの目的は、土木を憧れの職業にするということである。自らが手掛けた道路や橋、トンネルなどが人々の生活の役に立つことで達成感を得られ、人間が暮らすために必要な社会基盤を整備するというのが土木の大きな魅力だ。
しかし現実には、子どもがなりたい職業の上位に土木技術者の名はない。従来の3K(きつい・汚い・危険)に代表されるように、いまだにネガティブなイメージが先行しているのが一因となっている。
子どもたちに土木の魅力を伝えるために必要なのが土木のイメージアップである。官民が一体となり、建設機械に親しんでもらうイベントや、現場見学会を開いたりして、土木の面白さを発信している。新4K(給与・休暇・希望+かっこいい)を実現するため、週休2日や残業時間の上限規制を実施し、ワーク・ライフ・バランスを重視した環境整備も定着してきた。
さまざまな手段を使ってイメージアップを進める中でも、SNSは建設業の魅力を強力に発信するツールだ。現代の子どもたちは、SNSと密接につながっている。インスタグラムやTikTokを活用することで、現場の臨場感や働く人の姿をリアルに伝え、採用につなげる動きが増えている。
「土木の日SNSアクション」は、土木の仕事や技術が社会に貢献しているかを、広く一般や若者に伝える目的を持つ。土木の日を通じ、若者が土木に魅力を感じ、仕事として選ぶ人が増えてもらえればと思う。
