県 新川改修など事前評価 事業化決める 

岡山

新川整備計画図

 岡山県は、2025年度公共事業事前評価について、土木部の概算事業費が20億円の二級河川新川河川改修事業と同じく28億円の都市計画道路駅前バイパス線など5事業と農林水産部の児島三五区6期海岸保全防災事業(岡山市南区浦安南町)の26年度からの事業化を決めた。26年度予算要求に反映させる。  このうち、二級河川新川改修事業は、浅口市金光町八重~占見新田地内の築堤・護岸・河道掘削などの整備を計画しており、26年度から設計など業務委託に着手していく。計画延長は2・3㌔、事業期間は26~45年度、事業費は20億円を見込む。  同河川は、「平成30年豪雨」において、越水などにより浅口市で浸水面積83㌶、浸水家屋32戸の甚大な被害が発生したことから、同程度の洪水に対する人家などの浸水被害の軽減を図る目的で整備着手を目指している。  また、都市計画道路駅前バイパス線は、交通渋滞の緩和と安全・安心・快適な生活を支えるため、倉敷市藤戸町方面から早島町を結ぶ県道藤戸早島線とJR早島駅前につながる早島停車場線間に延長940㍍、全幅18㍍の駅前バイパス線を建設する。車道幅員は6㍍、両側に幅員3㍍の自転車・歩行者道を設ける。26年度から設計などの業務委託に着手していく。  事前評価対象事業は、土木部の概算事業費2億円で延長600㍍・幅員6・0(7・5)㍍の道路を整備する県道山城宮尾線道路改良事業(津山市宮尾)、20億円で延長2・3㌔にわたって築堤、護岸、河道掘削などを行う二級河川新川河川改修事業(浅口市金光町八重~金光町占見新田)、2・9億円で高さ9・0㍍・延長61・4㍍の砂防堰堤を整備する見明谷川砂防事業(新見市唐松)、1・2億円で延長417㍍の胸壁工を実施する児島湖海岸児島地区海岸保全施設整備事業(倉敷市児島元浜町)、28億円で延長940㍍・幅員6・0(18・0)㍍の道路を整備する都市計画道路駅前バイパス線道路改良事業(早島町前潟)。また、農林水産部の児島三五区6期海岸保全防災事業(岡山市南区浦安南町)。同事業は5・2億円で延長548㍍の堤防補強工を実施する。