四国地方整備局など 吉野川総合開発50周年記念式典を開催
四国
くす玉開披の様子
早明浦ダム、池田ダム、新宮ダムの統合管理から50周年を祝う式典が11月16日、高知県本山町で開かれた。あいさつに立った国土交通省水管理・国土保全局の宮武晃司水資源部長は「嶺北地域を中心とした水源地の人々の協力があり、治水・利水を一体的に捉え、50年にわたり吉野川の恵みを受けてきた。早明浦ダムの管理をはじめ吉野川流域の洪水被害削減につながった事業効果は大きい」と述べ「水源地域と受益地がこれまで以上に信頼関係を築き、次の世代へ四国の未来を託す必要がある」と強調した。
式典は、国土交通省四国地方整備局、水資源機構関西・吉野川支社吉野川本部と四国4県で構成する実行委員会の主催。水資源機構関係者、国会議員や水源地域首長ら約150人が参加し、統合管理50年を迎える節目の年を祝った。
宮武部長のあいさつに続き、高知県の濵田省司知事が「ダム建設を受け入れてくれた地域のおかげで吉野川流域の安心・安全が実現された。今後も地域に寄り添った、まちづくり事業を推進していく」とあいさつした他、各県や水資源機構が水源地域の住民らに感謝の言葉を述べた。
管理経過報告では、事業経緯や施設概要などを説明。また事業効果として「平成17年台風第14号」を対象に被害軽減が、約1878億円であったことなどを報告した。
また〝水〟の恩恵にちなんだパネル展示やクイズラリーなど交流イベントを、土佐町合併70周年「やまびこカーニバル」と共同で開催した。よさこい踊りや阿波踊りの演舞や花火、早明浦ダム現場見学会など四国四県の人々が水源地域やダムなどから恩恵を受けていることを再認識するイベントとなり、会場は大盛況となった。
