横浜市 事業者対話を実施へ 旧上白根中の跡地活用

神奈川

JR横浜線・中山駅からバスを利用する距離にある

 横浜市財政局・旭区は、旧上白根中学校の跡地を有効活用するため、サウンディング型市場調査を2026年1月26~30日に実施する。事業に関心のある法人・グループに参入意欲や活用策を含めたアイデアを聞く目的。地域防災拠点(避難所)としての指定を維持しつつ、地域住民へのアンケート調査で主な用途に福祉施設を希望する意見が最も多かったことを踏まえた提案を求める。申し込み期間は12月12日まで。  旧上白根中学校(旭区上白根町868)は、近隣にある旭北中学校との統合により23年3月に閉校した。  跡地は面積1万5040平方㍍で、第1種中高層住居専用地域(建ぺい率60%、容積率150%)に指定されている。  現在も校舎棟(鉄筋コンクリート造4階建て延べ6356平方㍍、1970年度完成)と体育館(鉄骨造2階建て延べ740平方㍍、71年度完成)が残っている他、プールや複数の物置などがそのままの状態となっている。  跡地の利用に向け、2024年度に通学対象区域の住民へのアンケート調査を実施。主用途として望ましいと思われる用途・機能を聞いた結果、多い回答から順に「老人ホームなどの福祉施設」(42・5%)、「共同住宅」(16・2%)、「教育施設」(12%)となった。  また、付帯的用途として望ましいと思われる用途・機能は、「地域防災拠点」(49・9%)、「地域交流スペース」(45・7%)、「店舗」(39・1%)、「飲食店」(20・2%)の順に多かった。  この結果を踏まえて民間事業者に活用のアイデアを募る。第1種中高層住居専用地域に建てることのできる施設かつ、地域防災拠点としての指定を継続することが条件。地域活性化につながる取り組みやイベントの提案も求める。  対話に先立ち、現地見学会を12月19日に開く。対話への参加申請時に申し込みが必要。実施要領など詳細をホームページ(https://www.city.yokohama.lg.jp/asahi/kurashi/machizukuri_kankyo/machizukuri/kamityuu.html)に掲載している。  サウンディングの実施後、事業者の公募に向けた庁内検討に着手することを想定している。