香川県市長会 県に防災対策や土地改良事業の拡充を要望

四国
 香川県市長会は17日、香川県の池田豊人知事に8項目の要望書を提出した=写真。建設業界に関係する要望として、特定・保育施設への防災対策強化や単独県費補助土地改良事業の拡充を挙げた。  冒頭、16日の市長選で2期目に当選した会長の佐伯明浩氏(観音寺市長)が「各市には多くの課題があり、基礎自治体だけでは解決できないものもある。香川県からのご指導をいただき、政策を進めていきたい」と述べた。  香川県の池田豊人知事「今後、三つの施策に力を入れて取り組む必要がある。一つ目は防災・地震対策で、木造家屋の耐震化を強化する。二つ目は観光政策。香川県立アリーナは高い集客力を示しており、これからは県下全般に行き渡らせる。三つ目に出生数の増加に向けて、共稼ぎ世帯への協力を企業にお願いしていく。これらの施策を市長会の皆さんと一緒に推進していく」とあいさつ。  坂出市は「特定教育・保育施設等における防災対策強化に係わる県単独自補助制度創設」を提出した。「施設機能強化推進費加算」について、制度の活用に当たり設定されている、複数の要件を撤廃した香川県独自の補助金制度創設を求めた。池田知事は「3人以上の乳児が在籍している必要があるなど、定員の少ない小規模園は活用しにくい。どのような状況かを把握し、国への要望につなげていきたい」と伝えた。  観音寺市が示した「単独県費補助土地改良事業の拡充」では、ため池管理道の整備を補助対象工種に追加するよう求めた。  ラジコン草刈り機や排水ポンプの搬入時、軽トラックを使う必要があるため車両進入路の確保が必要だ。「高齢化や小規模農家の増加によって、ため池道の重要度が増している」と管理道の役割を整理し政策に反映させる姿勢を示した。