愛建協など SDGsシンポジウムを開催

中部

福和名誉教授

 愛知県建設業協会(髙柳充広会長)は11月18日、第20回の「持続可能な明日をめざすシンポジウム」を名古屋市公館で開いた。今年のテーマは、前年に続き「いのちつながる街づくり・担い手づくり」。約170人の市民や学生が、基調講演や実践報告会を聴講した。  同シンポジウムは、建設業界が深く関わる廃棄物の適正処理問題からスタートし、COP10やユネスコ世界会議などを踏まえて、まちづくりなどにテーマを拡大。SDGsが一般化してからは、これに関わる活動の実践報告会として情報を発信してきた。愛知県建設業協会は、建設業の事業理念そのものがSDGsに深く関わることなどから企画責任を担当。なごや環境大学、名古屋市、名古屋商工会議所、名古屋建設業協会、東日本建設業保証と、このシンポジウムを共催している。  開会に当たり、なごや環境大学の市橋和宜事務局長は、このシンポジウムが同大学とともに20年の節目を迎えたことに触れ、「名古屋市も藤前干潟の保全と活用への取り組みが評価され、国内で3例目のラムサール条約湿地自治体に認証された。環境問題にとって、節目の年になることを期待している」とあいさつ。  基調講演では、名古屋大学の福和伸夫名誉教授=写真が「南海トラフ地震を乗り越え未来を拓く」と題して、地震の危険性や、備えの重要性を解説した。  続いて、愛知県地球温暖化対策課の藤田一作課長補佐が県の温室光化学輩出状況や、地球温暖化防止戦略などを解説。名古屋市環境企画課の木綿愛子課長補佐がグリーンインフラについて説明した。  さらに、徳倉建設技術本部建設DX部の中嶋耀大が、愛知県と取り組む「企業の森づくり」や、作業服のリサイクルなどの活動を紹介。恒例となっている富士文化幼稚園の園児による活動発表と合唱も行われた。