岡山市 下水道経営計画素案未普及対策他

岡山

岡山市下水道事業経営計画素案未普及対策と環境対策数値目標

 岡山市下水道河川局は、2026~35年度の10年間の下水道事業経営計画素案をまとめ、未普及対策、環境対策についても目標計画値を示した。未普及対策では、下水処理人口普及率を35年度71・5%、事業計画区域内の下水処理人口普及率35年度87・8%まで拡張整備を目指す。環境対策では、カーボンニュートラルを推進し温室効果ガス排出量を13年度比で35年度60%減に取り組む。  未普及対策の数値目標は、着実な汚水処理未普及人口の解消を推進するため、市全体の下水道処理人口普及率について、24年度決算値69・3%を、30年度計画値70・5%、35年度計画値71・5%を目指す。事業計画区域内の下水道処理人口普及率も、24年度決算値85・2%を、30年度86・5%、35年度87・8%に拡張する。工事前の地域住民への下水道事業説明は、丁寧な説明を行い住民理解が深まることによる供用区域増加を図る。公共下水道と合併浄化槽との役割分担を考慮したきめ細やかな整備に取り組み、下水道が必要な住宅へ早期に整備が行き届くように実施する。  低コスト技術やDX技術の活用などによる下水道整備の効率化については、新たな知見や新技術活用などによるコスト縮減、DX技術の積極的な活用による効率的な工事発注、私道への下水道整備促進制度の検討・導入、汚水処理広域化による効率的な整備の検討に取り組む。  環境対策の数値目標は、カーボンニュートラル推進策として、温室効果ガス排出量削減については13年度比で24年度決算値33%減、30年度46%減、35年度60%減を目指す。岡東浄化センターでも効率的な運転を維持し24年度決算値1立方㍍当たり0・537㌔㍗アワー(20~24年度平均)を、30年度1立方㍍当たり0・532㌔㍗アワー、35年度1立方㍍当たり0・527㌔㍗アワーを目指す。  下水道資源の有効活用としては、汚泥有効利用100%を継続するとともに、汚泥処理のさらなる安定化検討に取り組み30年度には方針決定と事業着手、35年度には設備などの安定稼働を目指す。水環境の実現には、「きれいな」だけでなく「豊かな」水の取り組みを継続する。