東池袋4丁目中央地区防災街区 着工は30年度以降

東京

計画地の位置図

 【豊島】UR都市機構が事務局を務める東池袋4丁目中央地区防災街区整備事業協議会は、同地区防災街区整備事業を、2027年度までの都市計画決定を目指す。28年度の事業認可、29年度の権利変換計画認可を経て、工事着手は30年度以降となる見通しだ。  設計は都市計画決定後に着手する。事業区域は豊島区東池袋4ノ30などの約3・3㌶。としまみどりの防災公園(イケ・サンパーク)の南西側に隣接する。事業区域西側の高層建物エリアに、40階程度の高層棟2棟を整備。低層部に商業施設を配置し、空地や屋上を活用して歩行者空間や広場などを創出する。  南東側の中低層建物エリアには、14階程度の中層建物1棟と個別に建て替えを行う個別利用区を整備する。都市計画道路補助81号線の沿道に中高層の耐火建築物を配置することで延焼遮断帯の形成を図る。  高層棟(北側)から着工し、完成後に中層建物、高層棟(南側)の順で建設する計画だ。  同地区は木造住宅が密集しており、幅員の狭い道路も多く緊急車両の通行や災害時避難路の確保が困難な状況。こうした課題を解決するべく、イケ・サンパークと連携した災害に強いまちを目指す。また、便利さと落ち着きが同居し、多様な暮らしのニーズに応えることをコンセプトに掲げる。  同地区防災街区整備事業協議会の権利者数は190人で、協議会加入数は153人。