高知県 高知港港湾脱炭素化推進協議会を開く

四国

高知港港湾脱炭素化推進協議会の様子

 高知県は「高知港港湾脱炭素化推進協議会」の第2回会合を開き、高知港のカーボンニュートラルポート(CNP)実現に向け「高知港港湾脱炭素化推進計画」の二酸化炭素排出量の削減目標などについて協議し、2030年に排出量を232万㌧に削減する中期目標を提案した。官民で連携して2025年度中に計画の策定を目指す。  CNPは脱炭素化に配慮した港湾機能の強化を通じて「2050年カーボンニュートラル」を目指す港湾の取り組み。  会合では、計画の目標として二酸化炭素排出量の推計や削減目標案を示し、2050年度までのカーボンニュートラル実現に向け、短期目標と中期目標について説明。基準年(2013年度)の二酸化炭素排出量約519万㌧に対し、27年度までの短期目標は約50%減の261万㌧、30年度までの中期目標については約55%減の232万㌧を目標とする方針を示した。  次世代エネルギーの供給量の見通しについては、将来の水素・アンモニアの利用構想はあるものの、現時点では将来の利用に向けた取組は未定なため、将来需要のポテンシャルを推計した。  今後、高知港港湾脱炭素化推進計画の策定に向けて、同計画(素案)を作成し、国との調整を経て、第3回の会合で計画(案)を示す。その後、パブリックコメントで意見を徴収、第4回会合で最終案を決定し、25年度内の策定を目指す。26年度に計画を公表し、取り組みを開始する予定としている。