豊島区 池袋駅東口地区のまちづくり方針定まる
東京
街並み再生地区の指定区域
豊島区は、池袋駅東口地区が東京都により「街並み再生地区」に指定されたことを受け、同地区で建築物の建て替えやリノベーションをはじめとしたまちづくりを推進する。街並み再生地区の指定と併せて都が定めた「池袋駅東口地区街並み再生方針」に基づき、2026年度の早々にも、方針の内容を同地区の地区計画に反映させる。
街並み再生地区に指定されたのは上池袋2丁目、東池袋1丁目、西池袋1丁目、池袋1丁目、南池袋1丁目、同2~3丁目各地内の面積約23㌶。
都は「東京のしゃれた街並みづくり推進条例」の街区再編まちづくり制度に基づき、池袋駅東口地区や道玄坂2丁目地区など計14地区を街並み再生地区に指定している。街区再編まちづくり制度は、密集市街地などのまちづくりに関する課題を抱える地域で規制緩和を行うことで、共同建て替えやリノベーションなどのまちづくりを進める。
池袋駅東口地区街並み再生方針では、地区全体の整備目標を「老朽建築物の機能更新の機会を捉え、多様な規模の建築物の建て替えや共同化、リノベーションを促進し、池袋の玄関口にふさわしい景観形成を図るとともに、地域の特性に沿ったにぎわいの維持発展、回遊性の向上、安全・安心で快適なまちづくりを推進」するとした。
具体的な目標として①多様な地域特性を支える拠点や都市空間の形成②アニメイト通りなどを中心とした歩行者中心の回遊性の高いまちの形成③文化・芸術の育成・創造・発信・交流などの充実・強化と魅力ある商業・業務機能の集積④安全・安心に誰もが集い散策できる環境・防災機能の強化⑤リノベーションによる地域特性に応じた機能の充実・強化と歴史的な魅力ある街並みの保全―の5つを設定。
これらの目標の実現に向けて、地区全体のにぎわいを創出する施設を導入。東池袋1丁目地区、中池袋公園、南池袋公園で、文化・芸術の育成・創造・発信・交流を行える施設の誘導を図る。
東池袋1丁目地区周辺では文化体験後に余韻を楽しめる体験施設や商業・飲食施設などを誘致。中池袋公園周辺では劇場体験後に余韻を楽しめる体験施設やサブカルチャーの発展に寄与する商業施設や漫画・アニメに関連した商業店舗を誘致する。南池袋公園周辺では、飲食施設や文化醸成を目的とした発信・交流施設などを整備する。
また、良好な都市環境形成のため、建築物の高さ制限や容積率などの用途を制限・抑制。加えて、横丁エリア(美久仁小路、栄町通り)の歴史ある街並み、通りの保全も図る。
区独自のリノベ補助制度を検討
区では、都が4月から始めたリノベーション費用の一部を補助する「リノベーション・モデル事業」を活用しつつ、池袋駅東口地区を対象に区独自のリノベーションに関する補助制度の導入を検討している。
池袋は既存ビルをリノベーションなどで再生し、魅力的な街並みの形成につなげる取り組みのモデルエリアに選定されており、都が池袋エリアの現況を調べる経費を24年度から補助している。
区が検討する支援内容は、リノベーションに掛かる設計費・工事費、旧耐震建物の耐震診断費・耐震補強費、アドバイザー派遣、建物調査費など。2月に池袋駅東口地区の地権者を対象に実施した意向調査では、回答者(116人)の約半数から「これらの支援を活用したい」という声を得ている。補助制度の導入は26年度以降を予定している。
