静岡市長 エネオス所有地「3月までにグランドデザイン」
静岡
静岡市の難波喬司市長は、ENEOSがJR清水駅東口付近に所有する旧清水製油所のうち、どの部分を取得し、どう使うかなどを整理しており、「2026年3月までにグランドデザインを描く」と改めて方針を示した。12月1日、市議会11月定例会で、山梨渉議員(公明党)の質問に答えた。
清水製油所跡地のグランドデザインを描く前に、清水駅東口への清水庁舎移転案を示した理由を問われ「一番の理由は、時間軸が合わないこと」と答えた。
現在の清水庁舎は耐震性能が不十分で、設備の老朽化も進んでおり早期の整備が必要。その一方、ENEOS清水製油所跡地のうち約14㌶を占める「地域づくりエリア」に新庁舎を建築しようとすると、ENEOSとの合意後、タンクの撤去や地盤の嵩上げなどの期間が必要となる。新庁舎建築と、ENEOS所有地のそれぞれの整備事業のスケジュールが合わないと説明した。
製油所跡地の事業には不確実性が残り、それを待つと清水庁舎の耐震性、老朽化の課題が解決できない。このため、「確実に実行できる庁舎を早く整備することが必要」とした。
【地域づくりエリア】8月15日に静岡市とENEOSが結んだ「静岡市清水区袖師地区を中心とした地域づくりの推進に係る合意書」によると、ENEOSがJR清水駅東口近くに所有する清水製油所跡地(清水区袖師1970他)の一部、約14㌶の土地を指す。市はこの土地をIAIスタジアム日本平を移転新築する場合の最有力候補地とする他、付近に清水庁舎を移転新築する方針案を示している。
