名古屋城 多目的休憩所 コスト・設備など見直し26年度発注目指す

中部

多目的休憩所予定地(手前)と義直ゾーン(奥)

 名古屋市観光文化交流局は、金シャチ横丁第2期整備の多目的休憩所を2026年度に発注する考えだ。26年度当初予算案の編成に向け、事業費を要望している。来年夏ごろに工事を発注し、26年度内の契約締結、27年度に工事着手するスケジュールが見込まれる。  多目的休憩所は、鉄骨造2階建て延べ1270平方㍍程度。建築コスト上昇などを踏まえて、当初設計の見直しを行っており、舞台設備や音響設備などの設備関係で修正をしているようだ。また、休憩所機能を強化するともしている。26年度予算案には限度額15億7000万円、期間27~28年度の債務負担行為の設定を要求している。  建設地は、金シャチ横丁の正門側にある義直ゾーンの開業エリア東側。名古屋城下町のメインストリートである本町通から城郭内に入る大名小路の突き当りに位置する。  金シャチ横丁は正門側の義直ゾーンと、地下鉄名古屋城駅側の宗春ゾーンで構成。愛知県体育館がIGアリーナとして生まれ変わった今、正門側または東門側から入場すると、観光客は旧愛知県体育館の西側にある重要文化財の二之丸大手二之門を通るルートまではなかなか思いが至らないだろう。多目的休憩所は、名古屋城下町のメインストリート横に整備することもあり、名古屋城外周も歩いて楽しむきっかけの一つになると期待したい。