大倉戸茶屋松線未着手区間、26年度事業認可目指す
静岡
湖西市は、都市計画道路大倉戸茶屋松線の 新幹線跨線部から北側の未着手区間の整備を最優先課題と位置付け、2026年度中の事業認可取得を目指す方針を明らかにした。市議会12月定例会で馬場衛議員(無所属)の一般質問に、匂坂隆拡都市整備部長が答えた。
馬場氏は、日常生活の中で自動車は欠かせない移動手段であり、道路整備の推進が求められていると指摘。道路インフラの現状を尋ねた。匂坂部長は「未整備の都市計画道路が延長約17㌔あり、対応は不十分。既存の道路もメンテナンスが必要な中、国の交付金などを活用しながら限られた財源の効率的な利用を考える」と述べた。
その上で、都市計画道路5路線のうち大倉戸茶屋松線について、「事業化検討中の新幹線跨線部から北側の未着手区間はJR東海と県との調整を進めており、市の整備区間が決まり次第、26年度中の事業認可取得を目指す」との意向を示した。
同路線は新居町浜名字大倉戸の国道1号バイパス大倉戸インターチェンジ(IC)を起点、大字古見字茶屋松の国道301号を終点とする延長5250㍍、幅員16㍍(2車線)の都市計画道路。終点側の五田橋交差点から市道三ツ谷谷上線(谷上大沢線)の交差点までの区間と、大倉戸ICから浜名湖西岸土地区画整理事業区域を結ぶ区間が完成し、区間整理事業の一環として浜名湖西岸地区の整備が進められている。
未整備となっているのは東海道新幹線の南側から、北側の市道三ツ谷谷上線との接続部までの延長600㍍の区間。区間の半分を新幹線をまたぐ橋梁部(跨線橋)、残りを平面部で構成する。
