横浜市 赤レンガと象の鼻パーク接続 人道橋の新設検討

神奈川

橋の整備イメージ(素案より)

 横浜市は、赤レンガパークと象の鼻パークをつなぐペデストリアンブリッジ(人道橋)の新設を検討する。歩行者の回遊性を向上させる取り組みの一環。2026年度以降に設置位置や費用などの精査を始め、順調なら29年度末までを目標に整備を進めたい考え。都市整備局と港湾局がこのほどまとめた「水際線まちづくりコンセプトプラン(素案)」の中に盛り込んだ。  同コンセプトプランは、臨港パークと山下公園をつなぐ約5㌔の「水際線」(西区~中区)とその周辺を対象としたまちづくりの方向性をまとめたもの。居心地が良く歩きたくなる歩行者空間の創出や、道路・公園などの公共空間を活用したにぎわいづくりなどを一体的に行う方針を示している。  まちづくりに向けては▽臨港パーク▽ハンマーヘッド▽赤レンガ▽象の鼻▽山下公園―の五つのエリアとその周辺駅に分けて、各地区の特性を生かしながら魅力を高める取り組みを検討する。  このうち赤レンガパークと象の鼻パークの回遊性を向上させるため、歩行者が利用できるペデストリアンブリッジの整備を計画。両公園の間に流れる幅80㍍強の運河上に橋を架けるイメージを描いている。  具体的な調査や検討は26年度以降になるものの、プランの目標年度である29年度末までの実現を想定している。  プラン素案のうちハード面に関しては、ベンチの設置や歩道の整備などを各エリアで進める案を提示。併せて、楽しみながら移動するための「ルートサイン」の設置や、水際線全体の一斉ライトアップなど、横浜の観光資源をアップグレードする工夫も取り入れる方針だ。