北勢バイパス 事業費308億円増 事業評価監視委が継続承認

中部

北勢BP 道路構造変更部分の平面図

 中部地方整備局事業評価監視委員会(委員長・松本幸正名城大学教授)は12月11日、2025年度の第4回委員会を開き、道路8事業と、下田港防波堤整備事業、安倍川水系直轄砂防事業の対応方針を審議。いずれも原案通り「継続」とすることを承認した。このうち北勢BPでは、道路構造の変更などによって事業費が308億円の増額となることを確認している。  道路事業では、三重県川越町南福崎~松阪市小津町(延長63・3㌔)を結ぶバイパスとして整備している国道1号北勢BPと国道23号鈴鹿四日市道路・中勢道路を一体的に重点審議。3事業の効果や進捗状況などを確認した上で、事業費の増加要因などが説明された。  北勢BPでは都市計画変更に伴い、道路構造を大型ブロック積擁壁から函渠に変更したことで、事業費が228億円増加=図。この他、地質調査で脆弱層が判明した事による法面勾配の変更で15億円、物価上昇(資機材・労務単価の増加)による65億円の事業費増があり、合わせて308億円の増額となることが説明された。  一方、市道川島松本線との交差点の構造を、平面交差からアンダーボックス交差に見直したことにより、コストを4億円縮減している。  また、鈴鹿四日市道路は物価上昇により事業費が70億円、中勢道路も同じく18億円の増加。3事業を合わせた費用対効果(B/C)は、事業全体で約2・1、残事業で6・9となった。  審議では、阿部順子委員(椙山女学園大学准教授)が北勢BPの増額要因となった都市計画変更の経緯を確認。地域住民と長年協議した結果であるとの回答を踏まえ、「30年話し合ったコストとして納得できる」と評価した。この他、委員会では増額の内訳などが確認され、3事業の対応方針を原案通り「継続」とすることを承認している。  続いて、国道158号中部縦貫自動車道の高山清見道路と高山東道路(平湯~久手)、国道153号豊田北BPと155号豊田南BP、国道256号堀越峠道路を一括審議。高山清見道路では坊方トンネル(仮称)の支保工の見直しで事業費が35億円の増額となることが、豊田南BPでは盛土材料の土質改良で10億円、購入度追加で17億円の増額となることが説明された。また、物価上昇を要因とする事業費増は、高山清見道路が88億円、高山東道路が76億円、豊田北BPが11億円、豊田南BPが13億円、堀越峠道路が58億円。委員会は、これらの増額内容などを審議し、いずれも「継続」とすることを承認した。 【下田港の防波堤整備 事業期間を5年延伸】  さらに、港湾事業では下田港防波堤整備事業の再評価を重点審議。西側の防波堤でコロナ禍によるケーソン製作の遅れなどが発生、また時間外労働の上限規制により実働日数を見直したことなどで事業期間を5年延伸、完了年度を30年度から35年度とすることを確認した。また、この実働日数の見直しに伴い、事業費が16億円増加。資機材価格と労務単価の上昇でも151億円の増となっており、事業費は合わせて167億円増の760億円となっている。  同じく重点審議となった安倍川水系直轄砂防事業の再評価では、事業費が施設配置の見直しによって約12億円縮減される一方、長寿命化対策で約58億円、物価上昇で約20億円の増加。これにより総事業費は前回評価時の248億円から66億円増の314億円となった。  この他、中部地整は、木曽川・長良川・揖斐川の直轄河川改修事業、木曾川上流特定構造物改築事業(新水門川排水機場)、木曽川総合水系環境整備事業について、11月27日に開かれた木曽川水系流域委員会で「継続」が承認されたことを同委員会に報告した。