横浜市 横浜国際プール 26年7月にWTO入札公告 PFI実施方針を公表

神奈川

メインアリーナの改修イメージ(再整備事業計画より)

 横浜市は、横浜国際プールの再整備をPFI方式で行うための実施方針と要求水準素案、モニタリング基本計画案を公表した。複合型スポーツアリーナへと改修するため、施設整備と維持管理、運営を担う事業者をWTO政府調達協定対象の一般競争入札(総合評価落札方式)で決める。2026年4月に特定事業として選定されれば、同年7月に入札を公告する見込み。27年2月に落札者を決め、同年6月の契約締結を目指す。  PFI事業者が施設整備を行い、指定管理者として維持管理と運営業務も手掛けるRO方式の採用を想定。設計と建設、工事監理、維持管理、運営業務を担う企業で構成するグループからの応募を受け付ける。同一の企業が複数の業務を行うことも可能。  建設企業は経営事項審査で総合評定値が建築一式と電気工事が1050点以上、管工事が950点以上であることなどが条件となっている。  横浜国際プール(都筑区北山田7ノ3ノ1)の規模は鉄骨鉄筋コンクリート造地下2階地上3階建て延べ3万5876平方㍍。  開館から27年以上がたち、老朽化による設備更新や特定天井の脱落対策工事などを実施する必要がある。また、これまでメインアリーナを冬期はプールに、夏期はスポーツフロアに床転換して使用してきたが、さまざまなスポーツ興行に対応できるよう、通年スポーツフロアに改修することにした。  要求水準書案によると、メインアリーナには観客席6000席以上を確保。サブプールの観客席は700席程度に増やす。屋内プールも新設。併せて、市営地下鉄グリーンラインの北山田駅から施設までの経路のうち、最短ルートの階段には定員16人の斜行モノレールを導入してバリアフリー化を図る。  31年1月末までに施設整備を完了させ、同年3月のリニューアルオープンを目指す。51年3月末まで維持管理や運営を任せる。  入札に先立ち、事業への参加を希望する事業者向けに現地見学会を12月25日と26年1月8日に開く。申し込みは12月22日まで。