愛知県土木研究会若手部会 県建設局などと意見交換

中部

 左が髙木部会長、右が杣谷技監

 愛知県建設局および都市・交通局と、愛知県土木研究会若手経営者の部会との意見交換会(第28回)が12月15日に名古屋市で開かれた。県側から19人、研究会側から31人が出席。DXや熱中症対策などについて議論した。  冒頭、愛知県土木研究会の伊藤誠副会長があいさつに立ち、「意見交換を通じて、発注者、受注者の意思疎通を図り、地域になくてはならない建設業をよりよい産業にしていかなければならない」とあいさつ。若手経営者の部会の髙木賢一朗部会長は、DXの実現などの取り組みに触れ、「現場の実情を伝え、改善に向けた議論の一歩にしていきたい」とし、「現場環境の改善により、魅力ある建設業界にしていくためにも前向きに官民一体となって取り組んでいきたい」と述べた。 県側からは建設局の杣谷正樹技監が、「建設業が将来にわたって活躍いただけるよう工事の平準化、適正工期の設定、週休2日などの働き方改革や、DXの活用など生産性の向上に向けて、皆さんと連携して取り組んでいきたい」とし、「発注者と受注者が対話をして理解しながら連携して取り組むことが重要であり、今後の県の施策展開に生かしていきたい」と述べた。  意見交換は、県側が8項目の提案議題を説明し、研究会側が各議題に対しての要望や課題について意見を交換した。また、研究会若手経営者の部会側からは「熱中症対策における取組と課題について」、「動物の死骸の撤去、運搬、処分における現状と課題について」の提案を行った。  県側の提案議題は、▽あいち建設情報共有システムについて▽あいち土木被害情報共有システム(AIDIS)について▽建設部門のウィークリースタンスの取組について▽総合評価落札方式における評価項目の見直しについて▽工事設計書について▽建設業DX推進支援事業について▽遠隔中間検査の試行状況について▽「あいくる材」のCO2削減取り組みについて―の8議題。