脱炭素都市づくり大賞 JR東日本、清水建設が大臣賞
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国土交通大臣賞(JR東日本)
国土交通省と環境省は、優れた脱炭素型の都市開発事業を表彰する「脱炭素都市づくり大賞」の受賞作品を決めた。国土交通大臣賞にJR東日本の「TAKANAWA GATEWAY CITY」(東京都港区)=写真、環境大臣賞に清水建設の「温故創新の森 NOVARE」(東京都江東区)が選ばれた。2026年1月15日には都内で表彰式を開く。
この表彰制度は、23年度に国交省と環境省が共同で創設した。国交大臣賞は緑地創出やエネルギー利用の効率化、環境大臣賞は脱炭素や資源循環などに優れた事業を対象とする。今回の表彰は制度を創設して以来、2回目。
JR東日本の「TAKANAWA GATEWAY CITY」は、品川車両基地跡地を活用し、駅と街を一体で開発した都心最大級のまちづくり。国内最大級の蓄熱槽の導入をはじめとした大規模開発の利点を生かし、エネルギーの削減・効率化が評価された。
清水建設の「温故創新の森 NOVARE」は、倉庫群だった敷地に自然環境を整備した上で、歴史的建造物を移築した。大気中のCO2を分離・回収する「DAC」などの新規性の高い技術を導入してエネルギーを削減した点が、高い評価を得た。
大臣表彰の他、特別賞にアドバンテックが愛媛県西条市で取り組んだ「糸プロジェクト」など3事業が選ばれた。
