静岡県内建設業倒産 10月は4件
静岡
帝国データバンクの集計によると、10月に負債額1000万円以上の法的整理で倒産した静岡県内の建設企業は4件で、負債総額は6億4600万円だった。前月と比べると件数は同じ、負債総額は351・7%増。前年同月比では件数は42・9%減、負債総額は34・6%増えた。集計期間は10月1日~31日。
建設業の倒産4件は、小売業の7件に続き、サービスと並んで2番目に多かった。
主な倒産企業は、木造建築工事業のLOHAS(負債額3億1200万円)と機械器具設置工事業の東海エンジニアリング(同2億3800万円)など。
全業種では18件が倒産し、負債総額は24億0100万円だった。件数は前月比43・8%減、前年同月比37・9%減。2カ月ぶりに前月を下回り、今年3回目の10件台に減少した。過去10年間の10月との比較では、20年の16件、23年の17件に次いで3番目に少なかった。
負債総額も倒産件数の減で減少し、前月比12・3%減、前年同月比43・3%減だった。過去10年間の10月では、20年の9億0800万円、19年の12億5000万円、22年の21億5600万円に次いで4番目に少なかった。
主因別にみると、不況型では販売不振での倒産が14件で多くを占めた。不況型以外では、代表者が死去したことでの倒産が複数発生した。
規模別では、負債額10億円以上の大型倒産が2カ月連続で発生しなかった。1億円未満の小規模倒産は11件で前月の23件から半減した。従業員数別では「50人以上」の倒産が5カ月連続で発生しなかった。倒産の態様では、18件全てが破産。再建型の「会社更生法」「民事再生法」が4カ月連続で発生しなかった。
業歴ごとでは、業歴30年以上のいわゆる老舗倒産が5件で前月の8件から3件減。構成比は27・8%で前月の25・0%を上回ったものの、高水準とされる30%は下回った。業歴10年未満の新興企業の倒産は6件で前月から1件減ったが、構成比は33・3%で前月の21・9%を上回った。
県内の地区別では東部が8件で2カ月ぶりに最多。中部が6件、前月最多の西部は4件だった。負債額では東部が18億4000万円で最多、西部が4億円、中部が1億6100万円で続いた。
県内倒産件数は新型コロナ関連融資や補助金などで21年、22年は抑制されたものの、23年、24年はコロナ禍前の水準に戻った。25年も発生件数20件以上が7カ月と高水準で推移し、月間平均21・2件が発生し、24年の平均18・5件を上回っている。
コロナ禍を乗り越えた企業も、物価高や価格転嫁、人手不足、賃上げなどに限界を感じ、中小事業者の「あきらめ型倒産」が増加している。同社は「25年通年の倒産件数が250件を超える可能性が高まっている」とした。
