新城市 旧巴小学校の利活用で本契約

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現在の旧巴小学校

 【愛知県新城市】新城市は、旧巴小学校の利活用に関する民間提案の事業者を八重洲ライフ(東京都中央区)に特定し、12月議会に施設貸し付けの議案を提出した。議会で承認されれば、12月26日の本契約を締結する見通し。契約締結後は手続きが終わり次第、順次、改修に取りかかる。開業は2026年11月を予定している。  現在は、八重洲ライフが社内で大まかな設計を行っている。同社は市と本契約を結んだ後、早期に詳細設計と改修工事を発注したい考え。改修工事の工期は6カ月ほどを予定。  提案内容は、地元農産物を用いた二次製品の製造、販売、給食室を活用したレストラン、教室を利用した美術館、八重洲ライフの本社機能一部移転、体育館を用いたボルダリング施設整備などを予定している。貸与される土地には畑が含まれており、野菜を栽培し、二次製品化も見込んでいる。  提案の目的は地元の農業を振興すること。地域の野菜農家、米農家を支援する拠点を目指す。レストランや野菜の栽培で求人を行い、地域の雇用を生み出すことも目的としている。  旧巴小学校の規模は、1981年竣工の校舎が鉄筋コンクリート造2階建て延べ1748平方㍍。78年竣工の屋内運動場が鉄骨造平屋493平方㍍。所在地は新城市作手清岳コゴメ沢9。