秋の黄綬褒章を受章した相和不動産代表取締役 宇野篤哉氏

静岡
 長年にわたり宅地建物取引業の発展に尽力してきた功績により、この秋、黄綬褒章を受章した。1998年に静岡県宅地建物取引業協会富士支部の役員となってから務め続け、同協会の会長としては6年目を迎える。「歴代会長をはじめ先輩方に支えられてきた。改めて感謝したい」  業界入りの原点は、父が営む不動産業を支えるため東京からUターンしたことに始まる。父の運転手として働きながら宅建主任者資格(現在の宅地建物取引士)を取得し、事業に本格的に携わった。現在の業務で最もやりがいを感じるのは分譲開発で、「自分が住みたいと思える区画づくり」にこだわる。  本年度は県内3支部(東部・中部・西部)の機能を本部内へ集約。「地域で異なる慣習や業務フローを整理したことで、職員間の連携が向上した」と話し、オンライン会議の普及も追い風に、協会運営の効率化を進めている。  9月に発生した台風15号による県内災害に対しては、静岡県との災害時の緊急借り上げ住宅制度に基づき、協会から多くの民間賃貸住宅の情報提供を行った。法制度上の制約が多く、被災者の要望と行政基準の間で調整に難しさを感じる瞬間もある。「被災者の安心のため、行政との連携をさらに深めたい」と強調する。  今後も会員をはじめ地権者やエンドユーザー、行政をつなぐ存在として、平時・災害時を問わず地域に必要とされる住まいづくりを目指していく。  【略歴】大学卒業後、東京都内で勤務。帰郷して家業の不動産業を継ぐ。1998年に法人化。静岡県宅地建物取引業協会会長、全国宅地建物取引業保証協会静岡本部長を務める他、全国宅地建物取引業協会連合会理事、全国宅地建物取引業保証協会専務理事。富士市出身、57歳。