高松ウォーターフロント再整備 エリマネ団体設立素案作成へ勉強会

四国

再整備のエリアに含まれる高松港玉藻地区

 香川県は、高松ウォーターフロントの再整備に関するエリアマネジメント団体を設立するため、高松市とサンポート高松地区の民間事業者を集めて初回の勉強会を開いた。主に団体の体制、事業主体、具体的な取り組みを検討内容に挙げている。今後、県民や経済団体にも意見を求めながら、「歩いて楽しめる歩行者優先のまちづくり」の実現を目指す。  高松ウォーターフロントの再整備については、2024年から高松商工会議所が香川県と高松市に対して提言を行ってきた。  10月には、高松中央卸売市場、サンポート高松、高松競輪場などを含む東西約42㌶の再整備に向けて、グランドコンセプト策定や行政主体のエリアマネジメント体制の整備などを求めた。この時、香川県の池田豊人知事は、同団体の設立について「できるだけ早く体制整備の素案を作成したい」と話している。  サンポート高松エリアは香川県と高松市が管理する土地・建物が多く、高松商工会議所は行政主体の整備を提言した。グランドコンセプトも定まっていないため、県と市が一枚岩にならない場合、ハード・ソフト両面で同じような施策が進められる可能性を危惧している。  エリアマネジメント団体の設立に向けた進捗状況は、11月の香川県議会で山本悟史氏(国民民主党)の一般質問に対して池田知事が答えた。山本氏は「今後の課題は、サンポート高松の賑わいをどのように中心市街地につなげるか」と述べ、その一環で同団体設立の素案づくりのスケジュールなどを質問した。  2回目以降の勉強会を実施する時期は内部で検討している。