小川住宅マンション建て替え 長谷工が着手
東京
公園プロムナードの完 成予想図(提供:長谷工コーポレーション)
【小平】長谷工コーポレーション(港区)が設計・施工を担当する「小川住宅マンション建替事業」が、10月31日に着工した。2027年10月の竣工を目指す。
施行者は小川住宅マンション建替組合(小平市)で、長谷工コーポレーション、URリンケージ(江東区)、長谷工不動産(港区)の3者が参加組合員として参画する。
小川住宅は日本住宅公団(当時、現UR都市機構)が開発、1971年に竣工した8棟230戸の分譲団地。規模は鉄筋コンクリート造5階建て延べ1万4565平方㍍で、西部多摩湖線八坂駅から南東へ約400㍍に位置する。建物と居住者、いわゆる「二つの老い」が進行している上、現在の観点から見ると耐震性や防犯性、バリアフリー化などにも課題がある。
このため、2020年に建て替え事業の検討が始まり、23年に組合が設立、25年1月に解体に着手し、今回の建て替え工事着手となった。
小川住宅は「一団地の住宅施設」という都市計画上のルールに基づき整備された団地。このため容積率などで大きな制約があり建て替えの障害となっていた。しかし、21年に小平市民等提案型まちづくり条例を踏まえ「小川東町二丁目地区 地区まちづくり計画」が認定された。その後23年に同条例の第1号物件として地区計画の都市計画決定が行われ、建て替えが実現した。
建て替え後の規模は、鉄筋コンクリート造8階建て延べ4万4209平方㍍、1棟575戸。建て替えに当たっては、敷地北側の前面道路沿いに公園プロムナードを整備する他、かまどスツールや飲料水生成の設置による防災力の向上、ZEH―M Orientedなどの基準を満たすことによる環境への配慮などを行う。
所在地は小平市小川東町2ノ13。敷地面積は2万4624平方㍍。
